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なぜ見えぬ、なぜ見ようとせぬ。。

ラグビー日本代表の、素晴らしい活躍。とても、感動しました。よかった、ほんとによかった。


しかし、気になってしまったのは、世界陸上女子マラソン。


Ruth Chepngetich(ルース チェプンゲティッチ)のパフォーマンスが素晴らしかった! ひとことで言って、効率的かつナチュラルな運動。とてもよかった。



残念だったのは、解説者のコメント。


お二人とも、とても良いフォームだということをおっしゃっていましたが、同時に・・・


~体幹はぶれてしまっているが、腰が安定してるのですぐれている~という解説。


つまり、言い方を変えれば、体幹がもっと固定されれれば理想的だという主旨の内容である。 こういう解説を聞くたびに、なんとも切なくなるのである。


世界のトップランナーは、まちがいなくたくさん上体を動かしている。


体幹がたくさん動いているから、骨盤の前後傾運動がおこり、大きな床反力エネルギーを取り込み、足部の回内外運動、ロッカー機能が働き、脚の適正なターンオーバーが生成され腰が安定しているように見えるのである。



しかし、日本の責任のある立場の方たちの概念は、真逆である。


~~~~~~

日本人だけが、


歪(いびつ)なまでに体幹を固定し、


現象として絶対にできない腰の位置を固定することを推奨し


本来は加速力と慣性力の兼ね合いで作られる身体の傾きを、前傾姿勢を随意的に作ることと履き違え


推進力の生成には欠かせない上下運動を悪とし、


脚の回旋を適正に保ち、脚や足部の仕事をする時間をつぶすピッチ走法を推奨し、


力学的な根拠を示さぬ接地論に執着し




そして、その価値観は若年層の指導の現場にうのみにされ、粛々と伝えられ、


たくさんの未来ある選手たちが潰れていく。。。



Ruth Chepngetichの走りをみて、『フォームが美しい!』とそのように感じているのに。。。

パフォーマンスが優れていること、現象として、「速い、強い」を目の当たりにし、理解しているのに。。。



なぜ、見ない。なぜ、見ようとしない。



日本のランナーは世界とは違うではないか! まったく違うではないか!!



人種の違いを理由にすることは論外。


北京五輪男子マラソンの銅メダリストは158㎝しかない、マラソンベストは2時間4分台。

男子10000mの世界記録保持者も162㎝しかない。


日本人よりも体格に恵まれない選手たちが、世界を席巻している。






人という構造体が、より効率よく前方に移動し続けているということを、なぜ力学的視点で考察をしないのだろうか?



MGCにおいて、下肢があらぬ方向に、骨格体として誰が見ても歪な角度で動いている日本のトップ選手を見て、なぜ、誰も彼を止めようとしないのか。大変なことが、彼の身体の中ではおきているのに。。。



世界はちがうのだ。 明らかに違うのだ! 世界は、人の根源的な運動がナチュラルに生成された人間が速いし強いし、安全なのだ。



なぜ、見えぬ。  なぜ、見ようとせぬ。。。


なんとも、悔しく、切ない。



私自身も、知見も経験も足らない、足らなすぎる、精進しなければならない。 



しかし、ベクトルは向けている! 

しっかりと目をそらさずに、断固として、真っ当な方向にベクトルを向け続けることをしていく!



我がことを・・・我がことを、粛々と・・・。



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