ミズグチメソッドのことを書きます④
『私のからだは自然法則に従って、一つの純粋な機械仕掛として働きを営んでいる。
にもかかわらず、私は私がその運動の支配者であり、その運動の結果を予見し、その結果が生命にかかわる重大なものである場合には、その全責任を感ずると同時に実際全責任を負っている、ということを疑う余地のない直接の経験によって知っている。』
~エルヴィン・シュレーディンガー~
ミズグチメソッドのことを書きます のつづきです。
前回基本的なコースの流れを整理しました。
① カウンセリングから
② beforeの動画撮影(現状の運動評価)
③ ボディメンテナンス(整体)
④ そしてインソール作成と・・・。
そして、いよいよ、コーチングになります。
②の運動評価から、構造の問題とここまで刷り込まれてきた運動の問題を抽出し
③で構造の問題を是正した後、ここからどのように運動を誘導していくかが肝になります。
大前提として、人によってすべてアプローチが異なります。
コミュニケーションをとってきた中で、どのような「理解の扉」を持っているのかをできうる限り見極めて、かかわっていきます。
人の運動は自然摂理と人体の摩訶不思議な法則性によって「そう動くように」なっています。
しかし、冒頭の量子力学のパイオニア シュレーディンガーの表現を借りると「私は私がその運動の支配者・・・」でもあるわけです。
二義的な命題を常に携えて、「運動の支配者・・・思考?意識?」をどう導いていくかが肝なのです。
思考で運動を作ろうとしてしまうのが人間であるわけですから、その思考のベクトル意識のベクトルをどちらに向けてあげるかが、コーチングにかかわる人間の使命であるわけです。
ミズグチメソッドではこうやります。
この人は、「ロジック入るな~」と判断した場合は、ガンガン!ロジック(論理)、ぶっこみます! 理論背景を伝えたうえで、「〇〇を〇〇してみましょう!」と部位の指摘もいとわないです。
ただし、治したい部位の運動には極力触れません!
なぜなら、ほとんどの場合、患部には原因がないからです。
患部の問題を作っているまたは解決するために有効な構造の問題改善や運動や意識にアプローチして、ターゲットである運動を是正していきます。
たとえば、下半身の運動に問題があっても脚や足への運動の指摘をするのではなく、視界や上体の運動意識へのアドバイジングをしていくことが多いです。
比喩表現も、擬音語、擬態語、駆使しつくします!
ロジックが最初は入らない人には、どんどん動いてもらいます。感覚入力が有効な手段となります。
そして、後付けでその人がイメージできるロジックを少しずつ、注入していきます。
とか、一例です。
※明確にこの2パターンに分けるということではありません。
現象のパターンは経験値とストックしていきますが、百人十色すべての人がそれぞれひとつづつの感性と、ポテンシャルを持ち合わせていますので、あくまでも個体差に寄り添います。
⑤ そして、afterの動画撮影(メソッド注入後の運動評価)
Before&afterの動画をその場でご本人と客観的に検証し、問題と課題を共有して・・次です!
大事なのはその場で終わらせないこと!
⑥ セルフメンテナンスです。
むしろここからが、本番です!
問題と課題を抽出し本当の自分に合うための旅がここから始まります!
必ず宿題を出します。
その人に必要な、意識付け、エクササイズ、トレーニングメニュー等々。
そして、できるだけモチベーションを維持していただくために、SNSチャット機能を介しての遠隔コーチングも継続的に対応しています。
※現時点では、無償で対応しております。・・・将来的には、有償になる可能性もありますのでご了承ください。
積極的な方は、動画を撮って配信していただけます、そうすると私もアドバイジングしやすいです。
遠隔コーチングで、見違えるほど改善していく方たちも少なくありません。
このように前向きな方たちは、定期的にこんな辺鄙なところにわざわざコーチングを受けに再訪してくれます。
ありがたいです。気合入ります!!
キャンプへの参加も『志』を共有できる方々との刺激と、客観的に「人の進化を目の当たりにする」という経験も強烈な教師信号になります。
今年もすでに開催予定アップしていますので、チェックしてみてください。↓
スポーツハイムアルプのイベントページから⇒ http://sportheim-alp.com/
最後に・・
私はランニング専門のコーチではありません、人が動くということすべてがコーチングの対象となります。どんなスポーツでも、お役に立てると思います。
そして、ミズグチメソッドは「流派」でも「水口のやり方」でもありません。
すべては、あなたの中にあります。「そうなるようになっている。」あなたの身体が求める運動を導き、誘うことが私の使命であり生業でもあります。
心を込めて、魂込めて、取り組ませていただきます。
いつでも、ご連絡ください。
あらためて、よろしくお願いいたします。 水口慶高